is: 2008年1月アーカイブ

ビジネス英語:観光英語検定試験

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これまで外資系や商社といった職場に適した検定試験をご紹介してきました。

より専門分野に分かれた検定試験もあります。観光英語検定試験です。

旅行会社でももちろんビジネス英語は求められますから、就職・転職先に旅行会社、ホテルや海外のレストラン、日本国内で海外の方が多く訪れるレストランなどを希望している方は、こちらの検定も頭に入れておきましょう。企業のビジネス文書作成能力と同様に、こうした業界でも独特の言い回しや専門業界用語はあります。1~3級にランク分けされ、2・3級は筆記問題とリスニング問題、1級には更に口述試験も実施されます。3級は海外旅行で役立つレベルの観光英語に関する問題が出されますが、2級からは観光と旅行の仕事で求められる観光英語力が求められます。1級は国際観光事業に従事する際、必要とされる実務レベルの観光英語が出題されます。試験は年1回行われ、2・3級は10月下旬、1級は1次が10月下旬、2次が12月中旬に行われます。主催は全国語学ビジネス観光教育協会で、個人として海外旅行の計画を立てたり楽しむ方だけではなく、観光英語のスペシャリストとして実力を客観的に判断したい方のために検定試験を行っています。観光英語もビジネス英語にカテゴリーされる専門要素を持った英語です。観光英語では、英語を通して接客というコミュニケーション能力が問われます。更にブロークンイングリッシュではなく、丁寧、かつ端正な英語を目指します。
また、英語だけできても、例えば添乗員やガイドのお仕事をする際には、その国の土地や建物についても知識がなくてはなりません。また、海外における風俗習慣は多岐に渡り、国によってはまるで逆の作法を求められます。宗教問題にも精通していなくては、例えば食事の際にも案内するレストランは変わってきます。牛が食べられない国、豚が食べられない国・・・流暢に英語が話せても、こうした異文化コミュニケーション能力と知識がなければプロフェッショナルとして失格です。

日本は宗教問題は深刻に浸透していないので、クリスマスにはキリスト教、お正月には神社を訪れ、旅行の際にはお寺を巡る、といった様々な宗教を良いとこどりしている特徴があります。
もちろんある特定の宗教を熱心に信仰している方もいらっしゃいますが、国民全体としては宗教観念は薄い、と言えます。
けれど海外で宗教問題は毎日の生活に密接に結びついていますから、日本人の感覚で外国人の方と接すると、場合によっては大変なトラブルに発展する恐れもあります。観光英語はそうした精神的な理解と実践をも含むのです。

ビジネス英語のライティング能力

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ビジネス英語におけるライティング能力の重要さに先ほど触れさせていただきました。

会話ができなくても、あるいはライティング能力に長けていればビジネスが成立することもあるほどです。この書く能力を客観的に判断する試験として、英語ビジネス文書作成技能試験というものがあります。

外資系企業に就職、転職するのに役立つ資格で、受験資格は特にありません。
試験日は年に2回、7月上旬と11月上旬に行われます。主催団体は日本商工会議所と各地商工会議所になります。日本語でも、ビジネス文書検定という検定はあります。表記技能、表現技能、実務技能の3つのテーマの中から出題され、1~3級までランクが設けられています。試験日は年2回、2月と7月に開催され、実務技能検定協会が主催しています。3級は実際の実務に役立つ文書作成技能の知識と基本が問われ、職場の上司の指示に従って簡単な英語文書を読んで正しく理解し、自分でも作成できるかが問われます。2級はビジネス英語を全般に渡って身につけ、単独で基礎レベルの文書を理解し作成できることが求められます。そして1級になると、知識と技能を十分に身につけ、必要に応じて、こうした文書作成の作業を部下や後輩に適切に指導できるレベルの内容です。

英語でも日本語でも、ビジネス文書というのは専門的に勉強しなくては実践できないスキルなのです。
また、TOEIC運営委員会が主催する、英語ビジネス文書作成技能検定、という試験もあります。名前がかぶっているのでややこしいのですが、検定を選ぶ際にはどこが主催しているかもチェックしましょう。試験日は1月、3月、5月、7月、10月、11月に行われ、約1ヶ月後には合格が発表されます。
試験会場は全国各地、受験料は6615円です。TOEICは非常に有名な英語能力判定試験ですが、ビジネス文書能力を専門的にはかる、こうした検定も行われているのです。更に名前がかぶりますが、日本商工会議所検定課の主催する英語ビジネス文書作成技能検定もご紹介しておきましょう。こちらは人気の検定試験で、年間約7万人が受験しています。レベルはAクラスからEクラスまで5段階に分けられ、7月上旬と11月上旬に年2回開催されます。
年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験資格があり、どのレベルの試験も持ち込みは認められていません。AクラスとBクラスまでは実務の場で通用するレベルで、Aクラスに合格すれば職業訓練法に基づく職業訓練指導員資格試験で、実技試験の全部、または学科試験の1部が免除される特典があります。

貿易会社や外国商社に就職、転職したい方に向いている検定資格です。

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