ビジネス英語:観光英語検定試験

| | トラックバック(0)

これまで外資系や商社といった職場に適した検定試験をご紹介してきました。

より専門分野に分かれた検定試験もあります。観光英語検定試験です。

旅行会社でももちろんビジネス英語は求められますから、就職・転職先に旅行会社、ホテルや海外のレストラン、日本国内で海外の方が多く訪れるレストランなどを希望している方は、こちらの検定も頭に入れておきましょう。企業のビジネス文書作成能力と同様に、こうした業界でも独特の言い回しや専門業界用語はあります。1~3級にランク分けされ、2・3級は筆記問題とリスニング問題、1級には更に口述試験も実施されます。3級は海外旅行で役立つレベルの観光英語に関する問題が出されますが、2級からは観光と旅行の仕事で求められる観光英語力が求められます。1級は国際観光事業に従事する際、必要とされる実務レベルの観光英語が出題されます。試験は年1回行われ、2・3級は10月下旬、1級は1次が10月下旬、2次が12月中旬に行われます。主催は全国語学ビジネス観光教育協会で、個人として海外旅行の計画を立てたり楽しむ方だけではなく、観光英語のスペシャリストとして実力を客観的に判断したい方のために検定試験を行っています。観光英語もビジネス英語にカテゴリーされる専門要素を持った英語です。観光英語では、英語を通して接客というコミュニケーション能力が問われます。更にブロークンイングリッシュではなく、丁寧、かつ端正な英語を目指します。
また、英語だけできても、例えば添乗員やガイドのお仕事をする際には、その国の土地や建物についても知識がなくてはなりません。また、海外における風俗習慣は多岐に渡り、国によってはまるで逆の作法を求められます。宗教問題にも精通していなくては、例えば食事の際にも案内するレストランは変わってきます。牛が食べられない国、豚が食べられない国・・・流暢に英語が話せても、こうした異文化コミュニケーション能力と知識がなければプロフェッショナルとして失格です。

日本は宗教問題は深刻に浸透していないので、クリスマスにはキリスト教、お正月には神社を訪れ、旅行の際にはお寺を巡る、といった様々な宗教を良いとこどりしている特徴があります。
もちろんある特定の宗教を熱心に信仰している方もいらっしゃいますが、国民全体としては宗教観念は薄い、と言えます。
けれど海外で宗教問題は毎日の生活に密接に結びついていますから、日本人の感覚で外国人の方と接すると、場合によっては大変なトラブルに発展する恐れもあります。観光英語はそうした精神的な理解と実践をも含むのです。

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: ビジネス英語:観光英語検定試験

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://itosui.com/mt41open/mt-tb.cgi/449

このブログ記事について

このページは、isが2008年1月31日 08:17に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「ビジネス英語のライティング能力」です。

次のブログ記事は「翻訳の仕事におけるビジネス英語」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。

Powered by Movable Type 4.1