英語自体、できて当たり前、という時代ですからビジネス英語は、英語や海外に携わる人間にとっては必要不可欠のものです。
ビジネス英語をしっかり学習して会得しないと、どんなにビジネス能力が高くても不十分なのです。
逆にビジネス英語さえ自在に扱えれば、職場でも信頼され、評価も上がり活躍の場も増えます。
英語は不得意、とは言っていられません。
英語やビジネス英語を会得するのは、確かに急激に成果のでる性質のものではないので、根気と時間が要ります。
しかし、きちんと学習すれば、必ず成果は出ます。
逆に、ある程度の状況に応じた型が決まっているので、学習しやすい、という面もあります。
最初にビジネス英語を敬語に例えましたが、敬語を正しく使えない人間は、その性格や人格すら疑われる場合があります。
ビジネス英語も非常に良く似た部分はあって、ビジネス英語を使えないビジネスマンは、どんなに仕事ができても、ビジネスマンとして評価されず、適切な言い回しができない場合はビジネスマナーに欠ける、と思われることもあります。
また、ビジネス英語においてはライティング能力が非常に重視される、というお話をしました。
主に現場でも英語でのメールのやり取りの機会は数多くあるでしょう。
メールや手紙、ファックスといった文字だけのメッセージでは、文字だけで内容や送り手の印象を決定してしまいます。
実際に顔を合わせたことのない相手との取引だってある筈です。
その場合には、あなたがどんなに優秀で性格も温厚な人間だとしても、誤字脱字や適切でない表現をしてしまった場合、相手は文章もろくに書けないぶっきらぼうな人間だという印象を受けます。
もし商品を売る場合でも、丁寧で正確ではない商品の紹介文を読んでも、買う気にはなりません。
さらに、契約書などは特に正確さが求められます。
ビジネス英語は必要なものなのです。
実際にビジネス英語を使いこなせるようになったら、就職や転職には非常に有利です。
学生のアルバイトでも、英語を使った仕事というのは時給が比較的高いことでも知られています。
さらに翻訳などでは女性の場合、結婚してからでもご自宅で在宅ワークとして収入を得る道もありますので、長い目で見てもビジネス英語は決して勉強して損にはならないことは間違いありません。
]]>独学でもビジネス英語は十分に学べます。
最近は専用の書物も多く出ていますので、そうした書物やラジオ、テレビ、インターネットなどを使って勉強することは可能です。
既にビジネス英語、というジャンルは確立されているので、余程特殊な分野の勉強でなければ教材に不足することはないと思われます。
また、学校にいく前に、基本的な範囲を独学で学ぶ、というのも賢いやり方です。
その分費用もかかりません。
ある程度自分で学習し、テキストだけでは難しいレベルになってから専門的なレッスンを受けるのです。
あるいは通信講座を利用するのも良いでしょう。
テキストだけで勉強していると、自分の学習成果のバロメーターをはかりづらい面があります。
ラジオやテレビはある程度ペースメーカーにはなりますが、ラジオやテレビの教育番組は勉強時間が非常に短いのが特徴です。
その分無理なく続けられる、という点では良いのですが、基礎を終えるまでに1年間はかかる、というように学習ペースがゆっくりしている面が問題です。
ビジネス英語は実践ですぐにどんどん学習していかないと、現場でついていけなくなる場合もありますので、あくまでラジオやテレビは基本の復習の場、程度に考えましょう。
ビジネス英語専門の通信教育では、特に添削などしてくれるコースが望ましいのですが、週にこれくらい、月にはこれくらいで1年間でこれだけの目標を達成する、という目安がわかりますから、計画的に学習することができます。
また、費用も学校に比べて比較的安い傾向にあります。
辞典や辞書も、ビジネス英語専門のものが現在は出回っていますので、是非お手元に常に置いて常に調べるクセをつけましょう。
ビジネス英語英字新聞もスキルアップには有効です。
時事の話題を拾えるだけではなく、単語やフレーズの勉強にもなります。
世間話、というのは日本語でも難しい場合がありますから、英字新聞で会話のきっかけをつくり、コミュニケーションをとることもビジネススキルに含まれます。
もし海外で働いている場合、ご自身の同僚や仕事相手から、日本ではこんな事件が今日あったね、などと自国のニュースを話題にされたら、きっと飛びついて話を弾ませるでしょう。
日本の新聞は基本的には日本国内のニュースをメインに載せているので、日本在住の海外の方は自国のニュースを専用の新聞を取るかインターネットなどで調べるかしないと分かりづらい事情があります。
そうした際、あるいは海外へ電話なりメールなりやり取りをする際、ビジネス相手の国の事情を把握していることは損にならないどころか礼儀でもあります。地震など災害が起きた場合には現地に残したご家族の安否を気遣う、地震に関した冗談を控える、などのマナーもビジネスの場では求められることもあります。
そうした人間としての基本的な優しさが、交渉の場を和やかにし話をうまく進ませることもできるかもしれません。
]]>手っ取り早いのは学校に行くことです。
すぐに実践で使えるように、ビジネス英語を専門で教えている学校やコースを選びましょう。継続して通うコースや、短期集中コースなど、期間は生徒さんで選べます。最近ですと、レッスンを会社の方で強制的に受けさせることも多いようです。会社の費用で授業が受けられる、とは言っても成果はシビアに見られますから、余計気持ちが焦るかも知れません。ビジネス英語は奥が深いので、通常の英語と同様ビジネス英語のために留学する方もいらっしゃいます。ただ、ビジネス英語においては実地経験で飛躍的に上達する、という面もありますから、働きながらプライベートでビジネス英語力を強化していく、というスタイルでも問題ありません。転職や急な異動などで突然ビジネス英語が必要になった方向けに、合宿スタイルで非常に短い期間でビジネス英語を詰め込む学校もあります。運転免許の取得方法と似ていますね。同じ学校の生徒さんの存在は大きいです。共にビジネス英語を必要とする職種の方ですから、ビジネスの情報の場になることもあり、また第一線で働いている者同士、ライバル意識も芽生えてくるでしょう。英語教室に通う良さはそうしたところにもあります。会社の規模では負けても英語力では負けない、と発奮する方も多くいらっしゃいます。そして費用は教室に通うよりもかかりますが、家庭教師を頼む、という手もあります。ビジネス英語を勉強しよう、という方は大抵既に現場で働いています。しかも国際的に活躍する多忙なビジネスマンであることも多いです。教室のスケジュールに合わせるのが難しいこともあります。その場合、独学よりも効果的なのが家庭教師を見つけることで、ご自身のスケジュールに合わせて調整して貰うこともできます。実際に家庭教師からビジネス英語を学んだ方たちのお話だと、費用がかかる分、1レッスン毎に真剣に勉強するようになる、とのことです。朝から働いていて疲れているので、どうしても教室では授業中に眠くなる問題も共通して起こります。大学などの授業にもあてはまりますが、一度学費を払ってしまうと、つい授業にお金が発生している、ということを意識しなくなってしまいますよね。それで眠気に負けてしまったりさぼったりしてしまうこともあります。
けれどそんな時、先生とマンツーマンでレッスンを受けていれば眠るわけにもいきません。また、現場で実際に起こったトラブルなども自分だけの先生ですから相談しやすいでしょう。もしお金をかけられるのならば、お試し下さい。
また通訳の検定試験では通訳案内士(ガイド)試験、通訳技能検定試験(通検)、ボランティア通訳検定試験(V検)、ビジネス英語通訳士、ビジネス英語準通訳士、ビジネス英語通訳主任者、ビジネス通訳検定(TOBIS)があります。
続いて専門分野の英語能力検定試験に参ります。
IT関連、工業関係は工業英語能力検定試験(工業英検)、TEP TEST(早稲田大学―ミシガン大学テクニカルライティング検定試験)、TOPEC、TOPECプラクティステスト、観光業界における旅行業英語検定試験(TEST)、会計のお仕事ならBATIC(国際会計検定)、英文会計検定、医療界のCGFNS、USMLE、あるいは留学に関して貿易実務検定、更に英語に関する技能検定試験に英文速記グレグ公式検定試験、CBS(国際秘書)検定試験、米国公認秘書資格検定(CPS検定)、英文タイピングエキスパートなどがあります。
最初にご紹介した日商ビジネス英語検定試験などは英語能力をトータル的に判断されるテストと扱われ、他に国連英検や全商英検なども実施されています。
ビジネス英語、というカテゴリーすらおおざっぱに思えるほど、その分野、業界ごとに求められる資格、検定試験は違ってくるのです。
次回からビジネス英語の勉強方法に触れていきますが、もし英語教室やスクールで学ぶのであれば、最終的にどんな資格を目指すのか、その資格試験の対応した授業内容なのかも確認しておいた方が良いでしょう。
業界ごとに出てくる専門用語はまるで違いますし、試験の内容も大きく異なります。希望する職種や会社ではどの資格、検定試験が有効なのかも調べておきましょう。取得して無駄になる、ということはありませんが、例えばTOEICで高得点を取るためには大変な努力と時間がかかります。せっかく苦労して受験したのに、実際には合格していてもあまりに知られていない試験だったりして、履歴書上では有効に活かせなかった、というケースは避けたいものです。
また、学生など勉強のための時間が豊富にある場合は別ですが、社会人は働きながらの勉強になりますので、あれもこれも受験する、というほど時間は取れません。十分に検討して絞ることが大切です。しかるべき検定試験に合格すれば、ご自身のビジネス英語の実力を客観的に第3者に示すことができます。
]]>翻訳業界関連ですと、ビジネス英語翻訳士、ビジネス英語準翻訳士、ビジネス英語翻訳主任者という検定試験があります。
翻訳のプロフェッショナルとして素養を社会に証明させる効果があります。
BESビジネス教育学会が実施し、応募数や合格率は非公開となっています。
検定料はビジネス英語翻訳主任者5,000円、ビジネス英語準翻訳士7,000円、ビジネス英語翻訳士10,000円(税込み)で、翻訳主任者と準翻訳士の併願は10,000円とお徳になっています。試験日は年3回、5月、8月、11月に開催され、実施団体で請求した受験願書に必要事項を記入の上、郵送します。試験内容は英和翻訳、和英翻訳の2部構成となっており、全問記述式です。試験は2時間で、実際の翻訳作業を行いますので、辞書、辞典、電子手帳式辞書などの持ち込みは許されています。試験のレベルですが、ビジネス英語翻訳主任者は、ビジネスにおけるビジネス英語の定番の単語やフレーズが含まれた文章を読み、大意を誤解なく翻訳、活用することができることが求められます。全体の把握が重要で、小さなミスはそこまで問題にされません。ビジネス英語準翻訳士は単に翻訳が正しい、ということだけではなく、ビジネス英語の専門語を含む文章を読み、自然な表現に翻訳でき、和英の場合も英語を母国語とする人間が原文と同じ理解をする翻訳のレベルです。また、ビジネス英語翻訳士はビジネス英語全般の知識が要求され、翻訳プロとして独立して十分に翻訳業務を営むことができるレベルの内容です。試験は英和と和英の両方行われるので、英和のみ、あるいは和英のみ合格した場合、次回の試験では不合格だった科目のみを受験することができ、この権利は1年間有効です。受験資格は特に制限を設けておらず、国籍も問われませんが、ビジネス英語翻訳士は、準翻訳士に合格してからではないと受験できません。併願受験は可能です。
既にビジネス内容に応じて何種類かの検定試験をご紹介しましたが、英語の勉強自体ビジネスとして需要の耐えない分野であるので、日本で受験できる英語関連の試験や検定は、全部で67件もあります。検定試験は、実際に就職の際などに資格として有利になる、という価値だけではなく、英語学習のペースメーカとしても使えます。ただ余りにも数が多いということで、全ての受験は難しく、また必ずしも一通り受験しなくてはいけない、という必要は全くありません。事項では日本の英語試験がいかに多く存在するのか、名前だけ1部ご紹介させてもらいます。
]]>より専門分野に分かれた検定試験もあります。観光英語検定試験です。
旅行会社でももちろんビジネス英語は求められますから、就職・転職先に旅行会社、ホテルや海外のレストラン、日本国内で海外の方が多く訪れるレストランなどを希望している方は、こちらの検定も頭に入れておきましょう。企業のビジネス文書作成能力と同様に、こうした業界でも独特の言い回しや専門業界用語はあります。1~3級にランク分けされ、2・3級は筆記問題とリスニング問題、1級には更に口述試験も実施されます。3級は海外旅行で役立つレベルの観光英語に関する問題が出されますが、2級からは観光と旅行の仕事で求められる観光英語力が求められます。1級は国際観光事業に従事する際、必要とされる実務レベルの観光英語が出題されます。試験は年1回行われ、2・3級は10月下旬、1級は1次が10月下旬、2次が12月中旬に行われます。主催は全国語学ビジネス観光教育協会で、個人として海外旅行の計画を立てたり楽しむ方だけではなく、観光英語のスペシャリストとして実力を客観的に判断したい方のために検定試験を行っています。観光英語もビジネス英語にカテゴリーされる専門要素を持った英語です。観光英語では、英語を通して接客というコミュニケーション能力が問われます。更にブロークンイングリッシュではなく、丁寧、かつ端正な英語を目指します。
また、英語だけできても、例えば添乗員やガイドのお仕事をする際には、その国の土地や建物についても知識がなくてはなりません。また、海外における風俗習慣は多岐に渡り、国によってはまるで逆の作法を求められます。宗教問題にも精通していなくては、例えば食事の際にも案内するレストランは変わってきます。牛が食べられない国、豚が食べられない国・・・流暢に英語が話せても、こうした異文化コミュニケーション能力と知識がなければプロフェッショナルとして失格です。
日本は宗教問題は深刻に浸透していないので、クリスマスにはキリスト教、お正月には神社を訪れ、旅行の際にはお寺を巡る、といった様々な宗教を良いとこどりしている特徴があります。
もちろんある特定の宗教を熱心に信仰している方もいらっしゃいますが、国民全体としては宗教観念は薄い、と言えます。
けれど海外で宗教問題は毎日の生活に密接に結びついていますから、日本人の感覚で外国人の方と接すると、場合によっては大変なトラブルに発展する恐れもあります。観光英語はそうした精神的な理解と実践をも含むのです。
会話ができなくても、あるいはライティング能力に長けていればビジネスが成立することもあるほどです。この書く能力を客観的に判断する試験として、英語ビジネス文書作成技能試験というものがあります。
外資系企業に就職、転職するのに役立つ資格で、受験資格は特にありません。
試験日は年に2回、7月上旬と11月上旬に行われます。主催団体は日本商工会議所と各地商工会議所になります。日本語でも、ビジネス文書検定という検定はあります。表記技能、表現技能、実務技能の3つのテーマの中から出題され、1~3級までランクが設けられています。試験日は年2回、2月と7月に開催され、実務技能検定協会が主催しています。3級は実際の実務に役立つ文書作成技能の知識と基本が問われ、職場の上司の指示に従って簡単な英語文書を読んで正しく理解し、自分でも作成できるかが問われます。2級はビジネス英語を全般に渡って身につけ、単独で基礎レベルの文書を理解し作成できることが求められます。そして1級になると、知識と技能を十分に身につけ、必要に応じて、こうした文書作成の作業を部下や後輩に適切に指導できるレベルの内容です。
英語でも日本語でも、ビジネス文書というのは専門的に勉強しなくては実践できないスキルなのです。
また、TOEIC運営委員会が主催する、英語ビジネス文書作成技能検定、という試験もあります。名前がかぶっているのでややこしいのですが、検定を選ぶ際にはどこが主催しているかもチェックしましょう。試験日は1月、3月、5月、7月、10月、11月に行われ、約1ヶ月後には合格が発表されます。
試験会場は全国各地、受験料は6615円です。TOEICは非常に有名な英語能力判定試験ですが、ビジネス文書能力を専門的にはかる、こうした検定も行われているのです。更に名前がかぶりますが、日本商工会議所検定課の主催する英語ビジネス文書作成技能検定もご紹介しておきましょう。こちらは人気の検定試験で、年間約7万人が受験しています。レベルはAクラスからEクラスまで5段階に分けられ、7月上旬と11月上旬に年2回開催されます。
年齢・性別・学歴に関係なく、誰でも受験資格があり、どのレベルの試験も持ち込みは認められていません。AクラスとBクラスまでは実務の場で通用するレベルで、Aクラスに合格すれば職業訓練法に基づく職業訓練指導員資格試験で、実技試験の全部、または学科試験の1部が免除される特典があります。
貿易会社や外国商社に就職、転職したい方に向いている検定資格です。
]]>そして1級の試験ですが、これはかなり難しいです。
海外取引の実務経験が豊富で、英語で十分にビジネスコミュニケーションをとることができる能力が問われます。
内容も選択式より記述式がウェイトを高め、英語力だけではなく、ビジネス知識も合わせて総合的に判断されます。問題も、市況レポートに基づき、状況分析や契約書の作成、プレゼンテーションやネゴシエーションの方法なども加味される、より実践的でいてレベルの高いものです。1級は2級3級のように公式テキストとして学習教材の出版はありませんが、サンプル問題は商工会議所の公式ホームページで公表されています。試験時間は90分、問題数は3題、得点は100点満点中70点以上獲得できれば無事合格となります。1級の合否判定は1ヵ月後、ホームページで発表されます。受験費用は7,000円、1級も持ち込みは不可となっています。経済社会のグローバル化は飛躍的に進み、ビジネス英語の中でもとりわけ電子メールでのやり取りは必要不可欠になりました。そのため日商ビジネス英語検定試験では、書く能力を重視します。パソコンが完全に普及する以前、海外とのやり取りは電話か手紙、FAXを使用することがほとんどでした。けれどメールなら時間差や地理の距離、あるいは電話料金を気にすることなく連絡が取れます。また、文面は記載内容として残るので、すれ違いや内容を忘れる、ということがありません。ということは、相手にも文面の記録が残ってしまいますので、文章は正確に分かりやすく書かなくてはなりません。また、迅速に返事を返す、というようなマナーも同時に求められます。こうした実践ですぐに使える場面設定も出題されますから、日商ビジネス英語検定は、ビジネス英語の養成、実力判定には適している検定と言えます。検定の試験対策で勉強した単語やフレーズはそのまま実践で使えますし、既に実務経験を積んでいる方は、受験の際有利になるでしょう。日本語でも、ビジネスの専門用語はその業界に携わっている方ではないと分からない面があります。
いくら海外でのスーパーマーケットや買い物の際に十分にコミュニケーションが取れても、専門用語が分からなければその英語力はビジネスの場面において十分ではないのです。通常の英語力はもちろん大切な基本ですが、ビジネス英語独特の言い回しや単語がビジネスの場面においては重要であることがお分かりいただけたでしょうか。
]]>まず、1級から3級までの日商ビジネス英語検定があります。
2級3級は全国の試験会場で随時施行することができるネット検定試験です。
試験の施行から採点までインターネットを介して行い、合否もネットで判定されます。
1級だけが統一試験となり、試験の施行と答案の回収はインターネットで行いますが、採点は中央採点式で、何人かの専門家が点数をつけます。
ビジネスの現場で実際に役立つ実務的な内容で、貿易取引を含む企業で日常的に使う英語のビジネス文書の作成能力、英語で海外取引の諸作業ができるかが重視されますので、実務に非常に密接した検定試験です。応募の際の履歴書や計画書、企画書、社内での報告書や提案書、契約書や電子メールによる文書など、特にライティング能力が判断されます。英語の文書で相手にきちんと用件を伝えることができるかどうかが試されるのです。
具体的に3級から見ていきましょう。2級3級は公式テキストに記載された内容から出題され、1~3級はすべてビジネスの具体的な場面を想定した問題が出されます。
3級は基礎的な内容が出題され、入社前に取得しておくべきレベルです。問題の中心は選択式で、英単語の記述も含みます。入門知識や常識問題、英語のビジネス文書や海外取引の基礎など、最低限覚えておかなくてはならない問題が出ます。
試験時間は30分、問題数は10問ありますが、1題あたり5問ですので合計50問になります。
最高得点が100点で、70点以上取れれば合格です。インターネットを使って試験をする、とは言っても自宅では受けられず、商工会議所の認定した商工会議所ネット試験施行機関が試験会場になり、各地商工会議所、もしくは各地商工会議所が認定した大学や専門学校、パソコンスクール、といった教育機関や企業で受験します。
受験料は消費税込みで4,000円となり、各試験会場に直接申し込みをします。
受験の際、筆記用具も含め辞書や辞典など持ち込みは認められません。次に2級ですが、1級よりはやや難しくなりますが、2級も入社前に取得していれば問題ないレベルです。持っていなくても入社してからは1~2年以内には身につけるべき英語によるビジネスコミュニケーション能力が問われます。
内容には海外企業や外資系企業との取引で実際に使われている英文電子メールや英文のビジネスレター、企画書や報告書の作成や国際マーケティングなどに関係する問題が出されます。選択式の問題が中心ですが、英単語の記述も含みます。
得点方法や問題数は3級と変わりませんが、試験時間は40分と10分長くなっています。また、受験料も5,000円と1,000円高くなります。
買い物や世間話などで使う英語とは微妙に異なりまして、ビジネス英語という
決まったスタイルがあります。
ビジネスの面では有能でも、語学にある程度堪能でも、ビジネス英語のスタイルを知らなければビジネスにおいて完全な評価は得られません。
敬語が使えなければ社会人として公の場で働くことができないのと似ています。貿易会社や総合商社、あるいは翻訳や各種サービス業など、英語をビジネスの面で必要とされる仕事場では、ある程度ビジネス英語の専門的な学習が求められます。
挨拶に始まり電話のかけ方、メールや手紙やスピーチなど、ビジネス英語には型があります。お礼や謝罪の際にも、このスタイルが分かっていないと失礼に当たることもあり、せっかくのビジネスが台無しになる危険すらあります。
例えば友達同士で謝る際には、「ごめんね」の一言で済みますが、目上の人間や仕事関係の相手には「大変申し訳ございませんでした」という定型文があります。
ただ英語を漠然と勉強するだけでは駄目なのです。
通じればいい、という問題ではありません。
語学を必要とする職場にいらっしゃるぐらいですから、ビジネス英語に関心のある方は、基本的な英語はマスターしている方も多いと思います。
海外旅行や留学の機会も増え、日本での語学力は全体的にアップしています。同僚に差をつけるためにも、またビジネス英語を会得して就職や転職を有利に運ぶためにも、英語の応用編、ビジネス英語を身につけておいて損はありません。
具体的には英語を習う際、TOIECや英語検定を目指すように、ビジネス英語の実力を客観的にはかるための検定がありますから、学校や独学で学び、そうした検定に合格することを目指すことをお勧めします。
自己紹介や挨拶から始め、いずれはビジネスレターや契約書の作成、プレゼンテーションや交渉ができるようになれば理想的です。
学校も教材も豊富にあります。勉強法の方も後ほどご紹介しますので、ご自身に合った方法をお選び下さい。何事にも言えますが、ローマは1日にして成らず、とはビジネス英語にも当てはまります。特に語学は突然成果がでるわけではなく、日々の努力によって目標レベルに達することができます。日本人は義務教育で中学校3年間、高等学校で3年間、最低でも6年間は英語を学習しています。大学に進まれた方は+2~4年で、トータルで10年間は英語の勉強をしているのに、文法問題は解けても会話は苦手、という方がほとんどです。
漠然と勉強しているだけでは、実践で使える英語は身につかないのです。
そしてビジネス英語は、まさに実践で使用する英語です。
日本人には日本人なりのビジネス英語の方法があります。ビジネス英語を身につけ、英語を武器に活躍できるビジネスマンになりましょう。もちろん、収入アップにも繋がります。