ビジネス英語の検定:1級

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2級・3級とも試験会場のパソコンで試験の自動実行プログラムおよび試験問題を
インターネットを使ってダウンロードして実施したあと、
受験者の答案はデータとしてネットを介して点数がつけられ、
即時に合否判定が出るところが特徴です。

そして1級の試験ですが、これはかなり難しいです。

海外取引の実務経験が豊富で、英語で十分にビジネスコミュニケーションをとることができる能力が問われます。
内容も選択式より記述式がウェイトを高め、英語力だけではなく、ビジネス知識も合わせて総合的に判断されます。問題も、市況レポートに基づき、状況分析や契約書の作成、プレゼンテーションやネゴシエーションの方法なども加味される、より実践的でいてレベルの高いものです。1級は2級3級のように公式テキストとして学習教材の出版はありませんが、サンプル問題は商工会議所の公式ホームページで公表されています。試験時間は90分、問題数は3題、得点は100点満点中70点以上獲得できれば無事合格となります。1級の合否判定は1ヵ月後、ホームページで発表されます。受験費用は7,000円、1級も持ち込みは不可となっています。経済社会のグローバル化は飛躍的に進み、ビジネス英語の中でもとりわけ電子メールでのやり取りは必要不可欠になりました。そのため日商ビジネス英語検定試験では、書く能力を重視します。パソコンが完全に普及する以前、海外とのやり取りは電話か手紙、FAXを使用することがほとんどでした。けれどメールなら時間差や地理の距離、あるいは電話料金を気にすることなく連絡が取れます。また、文面は記載内容として残るので、すれ違いや内容を忘れる、ということがありません。ということは、相手にも文面の記録が残ってしまいますので、文章は正確に分かりやすく書かなくてはなりません。また、迅速に返事を返す、というようなマナーも同時に求められます。こうした実践ですぐに使える場面設定も出題されますから、日商ビジネス英語検定は、ビジネス英語の養成、実力判定には適している検定と言えます。検定の試験対策で勉強した単語やフレーズはそのまま実践で使えますし、既に実務経験を積んでいる方は、受験の際有利になるでしょう。日本語でも、ビジネスの専門用語はその業界に携わっている方ではないと分からない面があります。

いくら海外でのスーパーマーケットや買い物の際に十分にコミュニケーションが取れても、専門用語が分からなければその英語力はビジネスの場面において十分ではないのです。通常の英語力はもちろん大切な基本ですが、ビジネス英語独特の言い回しや単語がビジネスの場面においては重要であることがお分かりいただけたでしょうか。

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このページは、isが2007年12月 5日 05:01に書いたブログ記事です。

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